投資とは
日本で「個人投資家」という言葉が使われ始めてからかなりの時間が経ちます。
現在では、企業や団体に属さずに投資を行っている個人の数はかつてとは比較にならないほど増えています。
しかし、経済やお金といった話題に疎い方の多くは「そもそも投資って何?」と思われているのではないでしょうか?
そこでこのページではまず、こうした疑問を持っている方のために、投資とはそもそも何なのかというテーマについて取り上げていきたいと思います。
投資の意味
皆さんご存知のように、「投資」という言葉は日常の至る所で使われています。
会社や学校ではもちろんのこと、家庭においても使われますし、メディアでも頻繁に耳にします。
つまり、「投資」という言葉はそれだけ多様な意味を持っているわけです。
ただ、投資という言葉が主にどのような使い方をされているかというと、主に次のような使われ方をしています。
1つ目は、経済学的な意味での使われ方です。
経済学においては投資を、企業が利益を拡大していくために建物や工場、原材料などに資本を投下して事業を拡大していくこと、と定義しています。
具体的に言うと、企業の行う設備投資、住宅投資、在庫投資がこれに該当します。
2つ目は、個人が行う資産運用という意味での使われ方です。
これは、冒頭で触れた個人投資家が主として行っているもので、個人が利益を得ることが目的になっています。
具体的には、個人で行う株式投資や不動産投資、債券投資、FX投資などが挙げられます。
3つ目は、いわゆる自己投資という意味での使われ方です。
このパターンで投資という言葉が使われる場合、上記の2つとはかなり違った意味で使われることになります。
自己投資というのは、具体的には学校へ通うことや新しい道具(電子機器を含む)を購入することなどを指します。
また考え方によっては、美容院やエステに通うことなども自己投資に含まれることになります。
以上の3つが、投資という言葉の主な使われ方となります。
このように、一口に投資といっても色々な意味があるわけですが、一方でそれぞれに共通している点があることにもお気付きになるはずです。
では、その共通している点とは何かと言えば、それは「将来のために行動を起こす」ということです。
あるいは、「将来のために今ある価値を投下すること」と言っても良いかもしれません。
いずれにせよ、投資という言葉が使われる場合には必ず将来の利益や幸せといったものが想定されているということになります。
変化してきた投資の方法
昨今、仮想通貨やNISA、ソーシャルレンディングなど目新しいものが多く、投資と聞くと近代的なものというイメージが強いですが実はその歴史は長く、100年以上前からあると言われています。
インターネットが普及したことで現在のようにパソコンやスマートフォンなどで投資を行っていますが、昔は直接会って取引をするのが当たり前でした。
時代の変化と共に、取引方法も変化しているのです。
投資の歴史
投資とは何か
投資とは何かということについて既に簡単に説明しましたが、より厳密に言うと以下のようになります。
- 金融商品等の売買を行い、売買差益(キャピタルゲイン)を得ようとすること
- 金融商品等を保有することで、配当金等の利益(インカムゲイン)を得ようとすること
金融商品等とは、株式、不動産、債券、外貨などのことを指します。
また、普段は意識することはありませんが、銀行預金も実は投資対象として金融商品等の中に含まれています。
スマホから行える投資の種類は下記のページでご紹介していますので、ぜひご覧ください。
スマホでできる投資
投資のメリット・デメリット
投資を行うことのメリットは言うまでもなく、資産を運用するまたは保有することによって利益を得られるという点にあります。
例えば株式を安い時に勝って高い時に売ればその分の差益が得られますし、建物を個人や事業者に貸せば家賃収入を得ることができます。
一方のデメリットはメリットの逆で、資産を運用するまたは保有することによって不利益が発生する可能性があるということです。
例えば株式が値段が購入した時よりも上がらなかったり、土地や不動産を貸そうと思っても借り手が付かず維持費や固定資産税だけが膨らんでしまうというケースなどがあります。
投資というのはこのような性格を持っています。
別の言い方をすれば、リターンを得る可能性がある半面で必ずリスクが存在しているのが投資である、ということになります。
投資と投機の違い
投資と似た言葉に「投機」という言葉があります。
投資と比べるとあまり聞き慣れない言葉で、どんな意味なのかご存じでない方も多いのではないでしょうか?
投機とは、機会=チャンスを捉えて(または狙って)資本を投じることを言います。
投機の最大の特徴は、取引が短期的に行われるというところにあります。
これは何故かと言えば、チャンスが短期的にしか存在しないからです。
これが最も典型的に表れるのが株式や為替への投資で、こうしたものに投機をする場合にはごく短期的な価格変動の機会を捉えることが非常に重要視されています。
このような性格を持っているため、投機はマネーゲームやギャンブルなどと呼ばれることもあります。
一方、投資というのは現在の資本を将来の資本のために投じることを言います。
例えば株式であれば、投資家は出資という形で特定の会社の事業を援助することになります。
そして、企業は株主から集めたお金を使って事業を行い、そこから得られた利益を元にして配当や株価の上昇という形で株主に還元していきます。
ですので、投資というのはその性格上、必ず中期、または長期的な運用になります。
投資と投機にはこのような違いがあるのです。